デジタルデュープ
かつて、撮影したフィルムをフィルムカメラで複写してコピー
することをデュープと言っていました。そしてパソコンと写真
画質のインクジェットプリンタの普及で、写真愛好家は、
フィルムスキャナを使ってフィルムをデジタルデータ化し、
プリントと言った時代が来ました。
しかし、デジタルカメラ全盛の今では、フィルムで撮影する
こと自体が過去の物となってしまいました。
そのため、今市販されているフィルムスキャナは、ほとんど無く、
実質ケンコーのKFS-1450くらいしか選択の余地がありません。
かつてのスキャナのようにラインセンサでスキャンするのではなく、
1450万画素のデジカメで撮影する感じで、取り込み時間が一瞬で
終わる利点があります。一種のデジタルデュープで、フィルム
専用のデジカメと言ったところでしょうか。
かく言う私も、今年は久々にフィルムカメラを持ちだそうと
思い、姉妹品でケンコーとジャストシステムのコラボ商品
KFS-1650JSを購入しました。通常品が1450万画素なのに対し、
こちらは1650万画素でジャストネットでのみ購入可能の
限定品でした。
ただ、本格的にフィルムを取り込むと言うよりは、過去の
フィルム資産を簡単にデジタル化する目的のため、取り込み
画像自体は、1650万画素と十分あるものの、明るさや色合い等の
調整が大まかな上、内蔵の液晶モニタもプレビュー用と言った
感じで、明るさや色合いの細かな調整には向きません。
その上、JPEG保存の圧縮率が高く、取り込んだ画像も
イマイチ。まぁ、手軽に過去の遺産をデジタル化と言った
目的には合っていますが、本格的なフィルムスキャンには
必ずしも満足する結果が得られませんでした。
そこで、デジタルデュープにチャレンジすべく、120年以上前に
購入したベローズとスライドコピーアダプタを引っ張りだした
ものの、手持ちのレンズの組合せではイマイチ。そもそも
ベローズ自体無理矢理カメラとレンズの間にスペースを入れて
撮影倍率を上げるので、画質低下は免れません。
そして次の一手は、ニコンのスライドコピーアダプタES-1。
マクロレンズのフィルターネジにねじ込んで使うアイテム
ですが、既に生産中止になっており、在庫限りの商品です。
写真1:デジタルデュープに使用するニコンの
スライドコピーアダプタES-1
写真2:マクロレンズの前に庫のように取り付けます
(写真はフジX-T20+マクロプラナーとの組合せ)。
取り込むフィルムは、スライドマウントを前提にしているので、
スリーブの場合は市販の紙製スライドマウントを購入して、一工夫して
使う必要があります。
まずは、フィルムのコマをフルで取り込める様、枠をカッター等で
切って広げます。また左右織りでフィルムを挟むため、1コマずつ
マウントする必要があるので、折り目で切って、二つに分け、その後
テープ等で上下方向に開ける様にします。
写真3:市販の紙製スライドマウントを加工して使用。
上が加工前、下が加工後。
またES-1は、鏡筒部分が二重の筒になっており、前後にスライドさせて
撮影距離を変えられると共に、回転もする構造になっています。
前後にスライド出来ると言うことは、撮影倍率を変えられる
利点もありますが、その一方で、複数取り込む際に、撮影倍率を
統一するのが困難。できれば、一番の縮めた状態か一番伸ばした
状態で使いたい。
そこで、我が家にあるマクロレンズでいろいろ試してみた結果、
以下の組合せが良かったです。基本的にレンズには、フィルターを
付けない状態で撮影の撮影です(保護フィルター等を付けて撮影すると、
撮影距離が長くなるので、若干撮影倍率が小さくなります)。
1.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番縮めた状態で撮影。
2.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番伸ばして、
DXフォーマットで撮影。
3.富士フイルムのXシリーズボディにTouitマクロプラナー
50mmF2.8、ES-1は一番伸ばした状態で撮影。
1.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番縮めた状態で撮影。
AF-S60mmF2.8Gは、フィルター径が62mmのため、BR-5リングを
介して撮影します。撮影倍率は、等倍より若干小さいため、
撮影後の画像は、フィルムの範囲よりやや広く、撮影後に
トリミングが必要となります。
2,400万画素のD750で撮影した場合、トリミング後は約2,100万画素
になります。
写真4:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番縮めた状態) フルサイズ
2.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番伸ばして、
DXフォーマットで撮影。
こちらは逆に撮影範囲がフィルムの範囲よりやや狭く、最初から
僅かにトリミングされた状態になります。よほどフィルムの端に
主要被写体がこない限り、撮影後のトリミングの必要が無いので、
なかなかの組合せ。
さらに、撮影倍率を下げるため、薄枠の保護フィルターを介して
みると、フィルム範囲より僅かに広くトリミングが必要となります。
2,400万画素のD7200で撮影した場合、トリミング後は約2,250万画素
になります。
写真5:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番伸ばした状態) APS-C
写真6:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番伸ばした状態) APS-C
レンズに薄枠保護フィルター付き
3.富士フイルムのXシリーズボディにTouitマクロプラナー
50mmF2.8、ES-1は一番伸ばした状態で撮影。
マクロプラナーのフィルター径は52mmなので、そのままES-1が
付けられます。ES-1を一番伸ばした状態だと、撮影範囲が
フィルムの範囲よりやや狭く、2同様若干トリミングされた
状態となります(2より撮影倍率が僅かに大きく、撮影範囲は若干
狭まります)。
2と同様、薄枠の保護フィルターを付けた状態で撮影したところ、
フィルム範囲より僅かに広く、撮影後にトリミングが必要になりますが、
2,400万画素機で取り込んだ場合、トリミング後は約2,300万画
になります。
写真7:Touit マクロプラナー50mmF2.8+ES-1(一番伸ばした状態)
写真8:Touit マクロプラナー50mmF2.8+ES-1(一番伸ばした状態)
レンズに薄枠保護フィルター付き
デジタルデュープの場合、撮影時にRAWで撮影すれば、撮影後に
いろいろと補正が可能になります(私は撮影時にある程度
画質調整をしてJPEG撮影)。
って、そんな手間暇掛けるなら最初からデジカメで撮影すれば
良いのに、と言ったツッコミどころ満載のデジタルデュープでした。
することをデュープと言っていました。そしてパソコンと写真
画質のインクジェットプリンタの普及で、写真愛好家は、
フィルムスキャナを使ってフィルムをデジタルデータ化し、
プリントと言った時代が来ました。
しかし、デジタルカメラ全盛の今では、フィルムで撮影する
こと自体が過去の物となってしまいました。
そのため、今市販されているフィルムスキャナは、ほとんど無く、
実質ケンコーのKFS-1450くらいしか選択の余地がありません。
かつてのスキャナのようにラインセンサでスキャンするのではなく、
1450万画素のデジカメで撮影する感じで、取り込み時間が一瞬で
終わる利点があります。一種のデジタルデュープで、フィルム
専用のデジカメと言ったところでしょうか。
かく言う私も、今年は久々にフィルムカメラを持ちだそうと
思い、姉妹品でケンコーとジャストシステムのコラボ商品
KFS-1650JSを購入しました。通常品が1450万画素なのに対し、
こちらは1650万画素でジャストネットでのみ購入可能の
限定品でした。
ただ、本格的にフィルムを取り込むと言うよりは、過去の
フィルム資産を簡単にデジタル化する目的のため、取り込み
画像自体は、1650万画素と十分あるものの、明るさや色合い等の
調整が大まかな上、内蔵の液晶モニタもプレビュー用と言った
感じで、明るさや色合いの細かな調整には向きません。
その上、JPEG保存の圧縮率が高く、取り込んだ画像も
イマイチ。まぁ、手軽に過去の遺産をデジタル化と言った
目的には合っていますが、本格的なフィルムスキャンには
必ずしも満足する結果が得られませんでした。
そこで、デジタルデュープにチャレンジすべく、120年以上前に
購入したベローズとスライドコピーアダプタを引っ張りだした
ものの、手持ちのレンズの組合せではイマイチ。そもそも
ベローズ自体無理矢理カメラとレンズの間にスペースを入れて
撮影倍率を上げるので、画質低下は免れません。
そして次の一手は、ニコンのスライドコピーアダプタES-1。
マクロレンズのフィルターネジにねじ込んで使うアイテム
ですが、既に生産中止になっており、在庫限りの商品です。
写真1:デジタルデュープに使用するニコンの
スライドコピーアダプタES-1
写真2:マクロレンズの前に庫のように取り付けます
(写真はフジX-T20+マクロプラナーとの組合せ)。
取り込むフィルムは、スライドマウントを前提にしているので、
スリーブの場合は市販の紙製スライドマウントを購入して、一工夫して
使う必要があります。
まずは、フィルムのコマをフルで取り込める様、枠をカッター等で
切って広げます。また左右織りでフィルムを挟むため、1コマずつ
マウントする必要があるので、折り目で切って、二つに分け、その後
テープ等で上下方向に開ける様にします。
写真3:市販の紙製スライドマウントを加工して使用。
上が加工前、下が加工後。
またES-1は、鏡筒部分が二重の筒になっており、前後にスライドさせて
撮影距離を変えられると共に、回転もする構造になっています。
前後にスライド出来ると言うことは、撮影倍率を変えられる
利点もありますが、その一方で、複数取り込む際に、撮影倍率を
統一するのが困難。できれば、一番の縮めた状態か一番伸ばした
状態で使いたい。
そこで、我が家にあるマクロレンズでいろいろ試してみた結果、
以下の組合せが良かったです。基本的にレンズには、フィルターを
付けない状態で撮影の撮影です(保護フィルター等を付けて撮影すると、
撮影距離が長くなるので、若干撮影倍率が小さくなります)。
1.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番縮めた状態で撮影。
2.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番伸ばして、
DXフォーマットで撮影。
3.富士フイルムのXシリーズボディにTouitマクロプラナー
50mmF2.8、ES-1は一番伸ばした状態で撮影。
1.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番縮めた状態で撮影。
AF-S60mmF2.8Gは、フィルター径が62mmのため、BR-5リングを
介して撮影します。撮影倍率は、等倍より若干小さいため、
撮影後の画像は、フィルムの範囲よりやや広く、撮影後に
トリミングが必要となります。
2,400万画素のD750で撮影した場合、トリミング後は約2,100万画素
になります。
写真4:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番縮めた状態) フルサイズ
2.ニコンAF-S60mmF2.8Gに取り付け、一番伸ばして、
DXフォーマットで撮影。
こちらは逆に撮影範囲がフィルムの範囲よりやや狭く、最初から
僅かにトリミングされた状態になります。よほどフィルムの端に
主要被写体がこない限り、撮影後のトリミングの必要が無いので、
なかなかの組合せ。
さらに、撮影倍率を下げるため、薄枠の保護フィルターを介して
みると、フィルム範囲より僅かに広くトリミングが必要となります。
2,400万画素のD7200で撮影した場合、トリミング後は約2,250万画素
になります。
写真5:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番伸ばした状態) APS-C
写真6:AF-S60mmF2.8G+ES-1(一番伸ばした状態) APS-C
レンズに薄枠保護フィルター付き
3.富士フイルムのXシリーズボディにTouitマクロプラナー
50mmF2.8、ES-1は一番伸ばした状態で撮影。
マクロプラナーのフィルター径は52mmなので、そのままES-1が
付けられます。ES-1を一番伸ばした状態だと、撮影範囲が
フィルムの範囲よりやや狭く、2同様若干トリミングされた
状態となります(2より撮影倍率が僅かに大きく、撮影範囲は若干
狭まります)。
2と同様、薄枠の保護フィルターを付けた状態で撮影したところ、
フィルム範囲より僅かに広く、撮影後にトリミングが必要になりますが、
2,400万画素機で取り込んだ場合、トリミング後は約2,300万画
になります。
写真7:Touit マクロプラナー50mmF2.8+ES-1(一番伸ばした状態)
写真8:Touit マクロプラナー50mmF2.8+ES-1(一番伸ばした状態)
レンズに薄枠保護フィルター付き
デジタルデュープの場合、撮影時にRAWで撮影すれば、撮影後に
いろいろと補正が可能になります(私は撮影時にある程度
画質調整をしてJPEG撮影)。
って、そんな手間暇掛けるなら最初からデジカメで撮影すれば
良いのに、と言ったツッコミどころ満載のデジタルデュープでした。
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