不倫がぁ

 じゃなかった、フリンガーだった。中国のマウントアダプタ
メーカーで、電子接点付きでAFや手ブレ補正が使える
マウントアダプターを作っている意欲的なメーカー。

 この度、ニコンFマウントのAFレンズがフジのXシリーズで
使えるマウントアダプターFR-FTX1が1月28日に発売されました。
数年前から開発中との事だったが、やっと発売に至った感じです
(キヤノンEFレンズとフジXシリーズのスマートアダプターは
既にあった)。

 今までもニコンFマウントのレンズをマウントアダプター(Gタイプ
対応の絞りリング付き)を介して使っていたが、電子接点が無いので、
AFはおろかExif情報も絞りの値は記録されない(焦点距離はカメラ側で
入力した値が記録されるが設定し忘れの時は、間違った値が記録される)。
 さらに電磁絞りのEタイプレンズは、絞りの制御が出来ず、絞り開放で
しか使えない。
 そんな不便さに甘んじながらも、時々フジのXシリーズにニッコール
レンズを取り付けて楽しんでいたのはご存じの通り。

 かつてニコンのヘビーユーザーで、今はフジがメインになっている
私は、やはりここは人柱にならねば、といった感じで早速購入して
しまいました。



210130a_01.JPG
写真1:外箱はXシリーズを彷彿させる黒い箱。


 EFマウント用のアダプタには無かった三脚座が
備わっている。Fマウントレンズは、Eタイプ
以外は絞り連動レバーが必要になるので、
その駆動源を収めるスペースも兼ねているのだろう。
 また、鏡筒内は植毛処理されているが、
植毛シートのエッジ処理はイマイチでこの辺りは
中国製と言ったところ。
 また三脚座部にファームアップ用のUSB端子が
付いているが、そのキャップはやや心許ない。



210130b_01.JPG
写真2:アダプターは三脚座付き。
  当然、レンズ側には電子接点がある。



210130c_01.JPG
写真3:カメラ側には型番、
  MADE IN CHAINAの文字が。


 意外と言ったらなんだが、レンズやボディへの
取付けはガッチリしていて、やや重たい。その所為も
あってか、大きめのレンズを取り付けても
安心感がある。



210130d_01.JPG
写真4:X-T4にAF-S105mmF1.4Eを取付け。
  夢だったこの組合せが現実のものに。


 早速試し撮り。きちんとAFが働く。AFは
像面位相差AFを利用するため、X-Transの世代に
よってはAFが使える範囲が狭まる。


 取説を読み直したら、像面位相差AFエリアの
使用を推奨とのことで、コントラストAFでも
一応動作しました(1/31追記)。

 なので、ボディ側は全面に位相差AFが
使えるX-T3以降の第四世代が良い。
 ただAFに関しては、迷うことが多い。
この辺りはファームの煮つめ不足か。と言っても
AFが働くだけでも御の字かも。
 そしてEタイプでもきっちりと絞りが
連動する。ただ、絞りの調整はボディ側の
コマンドダイヤルを利用する必要があり、
この辺りはEFマウント用のFR-FX2の
ようにマウントアダプタ側に絞りリングが
付いていたら良かった。もしかしたら、
いずれはFR-FTX2として発売されるかも。

 手ブレ補正に関しては、取説によると
レンズ側に手ブレ補正があれば、レンズ側の
手ブレ補正が働き、ボディ側は働かないため、
協調制御とはならないらしい。
 もちろんボディ側に手ブレ補正が無くても
レンズ側に手ブレ補正があれば働くし、
逆に手ブレ補正の無いレンズでもボディ側に
手ブレ補正があればボディ内手ぶれ補正が
働く。

 ちょっとややこしいのが、ボディ内手ぶれ補正
有無に関わらず、ボディ側の手ブレ補正は有効に
させておく必要がある(手ぶれ補正付きレンズでも
手ブレ補正のスイッチが無いレンズに対応するため)。
 その上で、レンズ側の手ブレ補正をONに
することにより手ブレ補正が働く。
 ボディ内手ブレ補正付きカメラに手ブレ補正付き
レンズを取付け、ボディ側の手ブレ補正をOFFに
するとレンズ側の手ブレ補正が働かないし、その逆に
ボディ側ON、レンズ側OFFにしてもボディ内
手ブレ補正は働かない(手ブレ補正の無いレンズなら
ボディ内手ブレ補正が働く)。



210130e_01.JPG
写真5:レンズ側に手ブレ補正が無くても
  ボディ側の手ブレ補正が働く。ただ、
  補正量はやや弱いか。
フジX-T4 AF-S105mmF1.4E
  1/15秒 f/4 ISO400



210130f_01.JPG
写真6:手ブレ補正付きレンズならボディ内
  手ブレ補正が無くても、レンズ側の
  手ブレ補正が働く。
フジX-T3 AF-S70-200mmF4G
  1/13秒 f/4 ISO400



210130g_01.JPG
手ブレ補正の働きは、ざっとこんな感じ。


 ニコンユーザーがレンズ資産を利用して、富士フイルムへ浮気。
またはその逆に、Xユーザーがニコンのレンズへ浮気。
 その不倫の第一歩を手助けをしてくれるのが、このフリンガー
FR-FTX1なのかもしれない。

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この記事へのコメント

2021年02月15日 13:01
こんにちは、はじめまして。
FR-FTX1の情報収集をしていてたどりつきました。
素晴らしい記事をありがとうございます。
手振れ補正の部分でいくつか面倒なことがあるとのことでNikonのレフ機の
ような扱いになりそうだということ、よくわかりました。
私、D850とα7R4を使っていて、Fujiのフィルムシュミレーションの進化と
動画のスペックに惹かれてX-T4も導入しました。

ないものねだりで、あまりお金をかけずにXシステムでの望遠撮影も
したいと思いまして手持ちのNikonのレンズが使えないかと思っていた
ところの記事でした。
ありがとうございました。
このところ、近所の公園での野鳥撮影も楽しくなってきましたので、また寄らせて
いただきます。
ブログ主
2021年02月15日 22:27
りっちゃんさん、コメントありがとうございます。フジのXシリーズは望遠系のレンズが少ないので、ニコンの望遠系レンズが使えるようになったのは、かなり大きいですね。しかも単にAFが働くではなく、ちゃんと使える。うれしい誤算でした。ただ、Xシリーズの癖として細かい被写体(コントラストがあって目立ちやすい物)にピントが持って行かれる傾向があるので、木に止まった鳥などは結構木の方にピントが合ってしまう場合があります。そう言った場合でも、ニコンAF-Sレンズのフルタイムマニュアルフォーカスで、合焦後ピントリングを動かせばMFでピントを合わせられるので、そう言った面でニコンのレンズとフジのXシリーズは相性が良いかもしれません。
2021年02月16日 08:04
おはようございます。丁寧な返信をありがとうございます。
元々α使い(現在もですが)、αでは70200/2.8とか100400とかで
重いレンズですから、NikonのAF-P70300が軽くてAFも早いのもあり
これがつ変えるといいなと思った次第です。
ちょうどFujiから70300が発売されますが、約10万、アダプタは4万。
悩んでいます。
Fマウントではタムロンの1.8シリーズが好きなので単焦点は105/1.4
以外はタムロンで揃えてVCを生かしています。
タムロンは作動確認されていないのとで、もう少し様子を見てみます。
ありがとうございました。
また、作例を楽しみにしています。
ブログ主
2021年02月17日 21:19
こんばんは、りっちゃんさん

>NikonのAF-P70300が軽くてAFも早いのもありこれがつ変えるといいなと思った次第です。
>ちょうどFujiから70300が発売されますが、約10万、アダプタは4万。悩んでいます。

 私は持っていませんがAF-P70-300は速さに定評がありますからね。フジの70-300は当初購入する予定でしたが、このFR-FTX1を購入したら、ニコンの望遠ズームが使えるので、しばらく様子見することにしました。
 タムロンのレンズに関しては、モーターが入っていない昔のタイプしか持っていないので、定評のある1.8シリーズでの動作は私自身も判りません。